津島市で外装塗装の見積りをする場合の注意点と相場(平均単価)
2024年05月09日外装塗装の見積りは、事前の準備と見積り後の比較によって、良い業者を選べるかどうかに違いが出てきます。
そこで今回は、津島市で外装塗装の見積りを取る場合、見積り前・見積り後の比較でどんなことに注意するべきかをまとめました。
また、外装塗装の見積書を読み解くための前提知識も、わかりやすく解説しているので参考にしてください。
外装塗装の見積り計算方法は塗料の材料費+その他工事費用で決まる
ここでは、外装塗装見積りの計算方法についてまとめます。
外装塗装の費用は、それぞれの工事費に対する面積ごとの単価によって決まります。
見積りを依頼する前に、一般的な工事項目を把握しておきましょう。
塗料の材料費は「基準塗布量×面積」で決まる
塗料には、メーカーが決めた「基準塗布量」があります。
これは津島市だけでなく、全国で共通です。
そのため、外装塗装を施工する「面積」と「基準塗布量」で、使用する塗料の缶数が決まります。
見積り書には、使用する塗料のメーカーと商品名・缶数が記載されているので確認しましょう。
その他の工事費も面積あたりの単価で決まる|その他費用一覧
外装塗装では、塗料以外の工事にかかる費用も、多くの項目が面積によって決まります。
以下の一覧を見て、工事項目の内容を把握しておきましょう。
- 足場設置
- 高圧洗浄
- 養生
- 飛散防止シート
- コーキング
- 下地処理
- 付帯部塗装
- 廃棄物処理
これらの項目を「工事一式」としてまとめられた見積りになっている場合は、内容と詳細な料金を確認するようにしてください。
津島市の外装塗装の平均単価と相場
津島市における外装塗装の平均単価(相場)をまとめました。
見積りと一緒に参考にしてください。
工事項目 | 内容 | 平均単価・相場 |
足場設置 | 塗装工事をするための足場を設置する作業 | 600~800円/㎡ |
高圧洗浄 | 塗装前に外壁を清掃するための作業 | 100~300円/㎡ |
養生 | 塗装箇所以外への傷や汚れを防ぐために養生を設置する作業 | 300~500円/㎡ |
飛散防止シート | 塗料が付着しないように塗装箇所以外の周囲にシートを設置する作業 | 100~200円/㎡ |
コーキング(シーリング) | 窓周りのジョイント部分にあるコーキングを修復する作業 | 600~1,000円/m |
下地処理 | ヒビ割れなどの劣化部分を補修する作業 | 1,200~2,500円/㎡ |
下塗り | プライマーなどを使った下塗り作業 | プライマーなどを使った下塗り作業 |
中塗り・上塗り | メインとなる塗装作業 |
アクリル系塗料:1,000~1,200円/㎡ ウレタン系塗料:1,500~2,000円/㎡ シリコン系塗料:2,000~3,500円/㎡ ラジカル系塗料:2,500~3,500円/㎡ ピュアアクリル系塗料:3,500~4,500円/㎡ フッ素系塗料:3,000~4,500円/㎡ セラミック系塗料:4,500~5,500円/㎡ 光触媒塗料:4,000~5,500円/㎡ 断熱系塗料:3,000~4,500円/㎡ |
付帯部塗装 | 破風部・笠木部・樋部などの塗装作業 | 650円~/㎡ |
廃棄物処理 | 工事で発生したゴミを処理する作業 | 10,000~30,000円 |
津島市で外装塗装の見積りの前に準備するべきこと
津島市で外装塗装の見積りをする場合は、以下の内容に注意をしましょう。
- 本社や事業所が津島市から遠すぎない業者を選ぶ
- 見積りを依頼する業者を3社以上見つける
- 図面があると複数業者でも見積りがぶれない
- 施工実績を確認する
それぞれを詳しく説明します。
本社や事業所が津島市から遠すぎない業者を選ぶ
現場と事業所が遠いほど、交通費、人件費などかかる費用が高くなります。
あまりに遠い場所の業者の場合、見積りが高くなったり、作業や品質に影響がでる可能性もあります。
できるだけ近い場所の外装塗装業者に依頼しましょう。
見積りを依頼する業者を3社以上見つける
規模にもよりますが、見積りは3社以上の相見積もりをすることをお勧めします。
業者に対して相見積もりをしていると伝える必要はありません。
相見積りが良くないという意見もありますが、それを理由に見積りで手を抜く業者は少ないです。
現地での対応や、複数の見積り内容から良い業者を判断しやすくなります。
ただし、あまり多すぎると断りを入れるのが心苦しい部分や、単純にあなた自身の手間が多くなるのでご注意ください。
図面があると複数業者でも見積りがぶれない
見積内容の施工面積が業者によって異なる場合があり、正しく比較することが難しくなってしまうことがあります。
こちらで図面を提示すれば施工面積を揃えることができるので、見積りを比較しやすくなります。
施工実績を確認する
見積りをする前に、業者ホームページから施工実績を確認しておきましょう。
特に、同じような施工例があれば価格や施工面積をメモしておき、相場を把握しておくことで、見積り時に比較・相談がしやすくなります。
希望する施工例が無い場合でも、業者ごとに同じような施工例を見つけて比較することで、各業者の特徴や価格相場をある程度確認することができるはずです。
津島市で外装塗装の見積りを比較する時にチェックすべきこと
見積りが終わったら比較の際にチェックすべきことは以下です。
- 単価が高すぎる・安すぎる業者には必ず理由を聞く
- 見積りの内容を細かく確認する
- 「調査診断書」と「仕様書」をもらう
- 保証やアフターフォローを確認する
- 説明の分かりやすさや担当者との相性を確認する
それぞれを詳しく説明します。
単価が高すぎる・安すぎる業者には必ず理由を聞く
「単価が高すぎるから依頼しない」「単価が安すぎて怪しい」と感じるかもしれませんが、それぞれ誠実な理由がある可能性があります。
技術力の高い業者は、他社にはできない細かな施工ができる可能性があります。
また、安い業者は仕入れや塗装以外の工事に強みがあって安くできているかもしれません。
価格だけで判断せずに、その理由を聞いて、業者を選ぶための材料にしましょう。
見積りの内容を細かく確認する
見積りの内容を細かくチェックしましょう。
特に、塗料にかかる費用は大部分を占めるのできっちり把握しておきたいです。
塗料のメーカーと商品名をチェック
業者ごとに使用する塗料が違う場合があります。
塗料のメーカーと商品名を必ずチェックしましょう。
業務用の塗料でも、インターネットで商品名を検索すれば商品の詳細を確認することができることがあります。
塗装面積と単価をチェック
比較する際は必ず塗装面積と単価を比較してください。
業者ごとに塗装面積が異なる場合もあるので注意が必要です。
単価については、単純に高い安いで判断するのではなく「おかしな部分はないか?」というスタンスで一つずつチェックしていくことをお勧めします。
塗料の使用缶数をチェック
塗料ごとに基準塗布量が決まっているので、面積が決まれば、使用する塗料の缶数も決まります。
使用缶数に大きな差がある業者には、必ず理由を聞きましょう。
高く見積もるためではなく、そうしなければいけない理由が見つかる可能性もあります。
「工事一式」の場合は必ず問い合わせ
見積り内容に「一式」と書いてある場合、小さな見積りがまとめられている状態です。
上記でご紹介したその他の工事の一覧を確認しながら、一式の内訳を必ず聞きましょう。
細かい内訳を提示する業者の方が多いので、恥ずかしいことはありません。
「調査診断書」と「仕様書」をもらう
見積り時には外壁の調査と、工事の細かな内容をまとめているはずなので、「調査診断書」と「仕様書」をもらっておきましょう。
見積り比較だけではなく、施工内容を把握することで安心して工事を任せることができます。
保証やアフターフォローを確認する
工事内容に不備があった場合や、施工後のトラブルに対する保証やアフターフォローの内容を事前に確認しておきましょう。
少々見積りが高くても、その後の対応が手厚い業者は安心できます。
逆に、どんなに安くても、その後の対応が全くない業者はリスクが大きいのでご注意ください。
説明の分かりやすさや担当者との相性を確認する
最後に、担当者の現地での対応や、あなた自身との相性を確認しましょう。
どんなに見積内容が良い業者でも、依頼したくないと思ったらそれを考慮した方が良いです。
工事の丁寧さ、施工中の近隣への配慮、アフターフォローまで影響しますので、担当者との相性は意外と大事です。
まとめ
価格だけで判断せずに、分からないことや疑問に感じた点があれば業者に直接聞いてしまいましょう。
詳細な工事内容や、見積り費用の理由を聞くことで、業者を選ぶ重要なポイントが見つかるかもしれません。
この記事を書いた人

船越 夏樹(なっちゃん)
愛知県あま市出身。21歳で東海装建に入社し、15年以上職人として塗装業界に従事。
現在は父の会社を継ぎ、塗装の専門家として、「より長持ちする塗装」をモットーに、お客様に塗装工事を提供している。